運用・管理

あらゆる情報を発信するWebサイトにとって、更新は必須の作業であり、それを怠ればそのサイトは「閉鎖した」ものと同等の扱いを受けることとなります。そのサイトを一度訪れたユーザーにとっては、そこにある情報は一度受け取った物であり、新しい情報が掲載されたり変更が加えられていない限り、再び訪れる必要がないからです。
また、情報自体が更新されていなくても、より見やすく、目的の情報をわかりやすくカスタマイズすることも、立派な更新作業であるということができます。 定期的な更新やリニューアルは閲覧者の興味を持続させ、結果的に彼らをリピーターとして囲い込むことが可能になります。
リピーターが増えることでアクセス数が増加し、ひいては売上の向上や、ブランドイメージのアップにつながります。
裏を返せば、リピーターがいないサイトはアクセス数が伸び悩み、Webサイトを持つことのメリットを完全には享受できないということになります。

更新性を考えたサイト構築

図 適切なWebサイト構築 Webサイト自体はそれこそ個人でも制作、公開できる代物ですが、他項でも述べましたように、デザインやSEOの他、更新のしやすさも考慮したサイト構築は、けっして容易なものではありません。
ジェイテンネットがご提案するWeサイトは更新性に優れ、情報の追加や削除、カテゴリーの整理など、「公開後」のことも熟慮した構成となっております。
情報の鮮度が命であるインターネットの世界では、迅速に、正確な情報を発信することがアクセスアップにつながり、閲覧者に信頼感を抱かせることもできます。

最低限の更新間隔

定期的に発行される出版物を考えたとき、その発行間隔は最小で1日ないし、半日です。新聞がこれに該当し、朝刊だけで考えると1日、夕刊も含めると半日ペースで新しい情報を発信していることになります。
雑誌は週刊、隔週刊、月刊、季刊などがあります。多いのは週刊と月刊でしょう。その上には年刊という括りもありますが、これは「~白書」など統計的なものが多く、その情報量も莫大なものになります。

図 定期的なWebサイト更新 それでは、Webサイトではどのくらいの間隔で更新するのが適当なのでしょうか。
他項でも触れているように、リアルタイムに更新できることがウェブの大きな特性ですが、多くの制作スタッフを抱え、たくさんの情報を扱っているサイトでもない限り、リアルタイムに情報を更新することは難しいものです。一人でヤフーと同規模の更新を行うことは不可能ということです。

そう考えると、サイトごとに、扱う情報に見合ったペースの更新が必要となります。
基本的に情報が確定、ページができあがり次第のリアルタイムでも構わないのですが、最低限、このペースで更新するというタイミングを設定することも必要です。
いつ更新されるのかわからないページと、週間や月刊で確実に更新されるページでは、どちらに閲覧者が集まりやすいでしょうか。更新間隔が頻繁であれば前者であっても問題ないのですが、そうではない場合は、やはり定期的に更新を行うことが効果的です。
「そういえばあのサイトは更新されたのかな」と「月が変わったし、あのサイトが更新されているだろう」では、閲覧者の情報に対する期待度が大きく異なります。特に前者の場合、サイトが更新されていなかった場合、閲覧者は無駄足を踏むことになり、落胆どころか、不快感さえ覚えられることも考えられます。

人間の記憶にはやはり限界があります。時間がたつほど印象は薄れてしまうのです。完全にリピーターとして定着してもらうには日刊が理想ですが、少なくとも週刊で更新されることが望ましいです。
週刊でも厳しい場合は月刊+随時更新という形が最長のスパンと考えて良いでしょう。それ以上更新を休むことは、「忘れられる」ことも覚悟しなければなりません。

SEOの観点から見た更新の必要性

SEOを考えた場合にも、定期的な更新は必須であるといえます。サーチエンジンの検索結果は、入力されたキーワードとの一致はもちろん、ページの重要度、つまりそのページあるいはページ内の情報がどれだけ重要な物かを基準に判定、順位付けされていると言われています。その重要度は、更新された日時によっても上下し、つまり同じような情報でも、新しい情報の方がより重要なものとして検知されるということです。

もうお分かりのように、更新の無い、あるいは更新が少ないサイトの重要度は落ちていくのが自然であり、結果的にアクセスが減ってしまうことにつながるのです。