Webサイトにおいて頻繁に使用されるJavaScript(jQuery)ライブラリは非常に便利で、利用することで画像をスライドさせて表示できたり、一部コンテンツをポップアップで表示させたり、Facebookのいいねボタンのような機能を実装することができます。
しかし便利な反面、正しく利用しないとjQueryのライブラリを利用して作ったページに脆弱性が生じ、サイトを危険な状態に晒してしまったり、突如jQueryが動かなくなりページの表示に問題が起きることがあります。
今回は、そんなjQueryライブラリを利用する際の注意点を2つご紹介いたします。
1. jQueryライブラリは最新のものを使用する
jQueryの導入を行ったWebサイトを2年、3年運用している場合は、jQueryのライブラリが古くなっている可能性が高いです。
jQueryが関わるコンテンツが正しく表示、動作していても、ライブラリが古いと脆弱性が生じ、Webサイトのデータ乗っ取りやサーバー情報の流出など、セキュリティの問題に発展することがあります。
特に、jQueryの本体ライブラリは定期的にバグの修正やセキュリティホールの解消のために、都度アップデートを続けています。
例外的に古いライブラリを利用することもありますが、Webサイトのシステム上の理由や、古いブラウザで動作させたいという理由がなければ、基本的には最新のものを利用することを推奨しています。
2. 長期のWebサイト運用の場合、jQueryライブラリはWebサイトと同一のサーバーに置く
jQueryライブラリを読み込む際に、ライブラリの提供元からCDNを利用することでページの読み込み速度を改善する事ができます。
しかし、提供元のサイトが公開停止する等の問題が生じた場合、ライブラリは機能しなくなります。
jQueryはエラーを起こすと他が動作しなくなる事があるため、1つ機能しないものがあると全体に影響してしまいます。
またjQueryにAjaxが絡んでくると、外部のサーバーのコンテンツを読み込んだ際に、クロスドメイン制限が原因で、jQueryによって出力されるはずの内容が表示されなくなる等、ページが正しく動作しなくなることもあります。
CDNでライブラリを読み込んだ場合、運用期間が長ければ長いほどこういった不具合が発生するリスクが高まっていきます。
そのため、Webサイトを長期運用する場合は、同一サーバーにライブラリを置くことを推奨しています。
さいごに
Web上に様々なものが存在するjQueryライブラリは、Webサイトに動きや華やかさを与えるだけでなく、PHPやJSONと連携してシステム管理することで、様々な機能を加えたり運用効率を上げることが可能です。
ただし、適切な対応せず曖昧な理解で実装してしまうことで問題も多く発生します。
弊社ではこうした問題が発生しないように、定期的なアップデート確認を行った上でサービスを提供しております。
運用しているWebサイトの診断を行い、課題や解決策をご提案し、改修やリニューアルを承っておりますので、ご安心してお任せ下さい。
まずはご相談ベースでも構いませんので、お気軽にお問い合わせ下さい。