弊社サービスの「CMSサイト構築パッケージ」で選定頂けるCMSの一つ「PowerCMS」に、
「PowerCMS X」が有るのをご存知でしょうか?
最近弊社にもお問い合わせを頂く機会が増えましたので、「PowerCMS」との違いや
機能・導入メリット・注意点などをご紹介したいと思います。

PowerCMSとは

大規模サイト向けなので、あまり馴染みがない方も居ると思いますので簡単にご紹介します。

PowerCMSは、大規模サイトにも対応できる高性能なCMS(コンテンツ管理システム)です。
日本国内で3,000サイトを超える導入実績があり、一般企業だけではなく金融機関、官公庁や大学など多くの機関・団体で導入されており、セキュリティの高さも含め信頼されているCMSです。

弊社では主に下記のケースで、PowerCMSの導入をお勧めしています。

  • 高度なカスタマイズを行いたい場合
  • 高いセキュリティが求められる場合
  • 大規模なウェブサイトの構築の場合

柔軟なカスタマイズが可能な為、実装の学習コストが高く、導入コストも上がるケースがあり、導入実績が多い&PowerCMSのパートナー制度に加入している弊社に多く相談を頂くCMSの1つです。

PowerCMS X(パワーシーエムエス テン) とは

「PowerCMS」のノウハウを活かして、設計・実装された新しいCMSです。
より高度な機能と使いやすさを追求したシステムになっています。

導入をお勧めするケースはPowerCMSと同じですが、
PowerCMSよりも機能が増えており、性能(特にスピード・カスタマイズ性)が優れています。

PowerCMSとの違い

具体的にどう違うか、価格・新機能・性能を比較しながらご紹介します。

価格 ※1サーバ

PowerCMS スタンダード版 33万(→44万※)
PowerCMS プロフェッショナル版 66万(→88万※)
PowerCMS X 66万円~

※2025年1月1日購入分よりライセンス料改定になります。
※税込み・2024年10月時点

費用については、PowerCMSのスタンダード版・プロフェッショナル版のちょうど中間になります。(改定後で比較)
スタンダード版に対してプロフェッショナル版には会員制サイト機能、ステージングサーバ連携、マルチサーバーライセンス等の上位機能が付いて居るためライセンス料が高くなります。

PowerCMS Xでは、AI機能・高度なカスタマイズ機能・高速処理・柔軟なアセット管理(バージョン管理)・セキュリティ強化といった、独自機能が搭載されています。
これまでスタンダード版に有償プラグインを追加していたお客様の中には、標準機能で備わっているPowerCMS Xの方がコストを抑えられたり、プラグインのアップデート管理等の煩わしい作業から開放されるかもしれませんね。

新機能・性能

PowerCMS Xの新機能・性能についてより詳しく紹介します。

高速化

特に優れているとご紹介した、高速化についてはPowerCMS ver5と比較すると、再構築や管理画面のレスポンスが従来比20倍速まで高速化しました。
1000ページを超えると、数十秒~数分以上再構築に時間を費やしていたのが20倍速になるのはかなり有り難いですね。コンテンツの構成によっては、全部のサイトを再構築し終えるのに数十分かかる、同時に再構築をかけるユーザーが増えた場合は数時間かかるケースも...。
再構築以外に管理画面の遷移が遅いと、運用時のストレスにもなるので、
そういった問題解決の為にサーバースペックを見直した方もいらっしゃると思います。

実際に私がPowerCMS Xの操作を初めておこなった際は、管理画面や再構築の速さに感動しました。

AI機能

最近は日常生活でも当たり前に活用するようになったAI機能ですが、PowerCMSXでは「文章生成・画像生成・翻訳機能」のAI機能が搭載されました。
※API使用で別途費用がかかります。

柔軟なアセット管理(バージョン管理)

ファイルのデータをデータベースで管理し、バックアップやバージョン管理が容易になります。
各PCやGithubで管理せずに過去データにも簡単にアクセスできるのは、作業者間での先祖返りトラブルが起きず安心です。

セキュリティ強化

二段階認証や公開サーバーを別けてセキュリティ強化が可能になりました。
アカウントの不正アクセスへの取り組みがより強固になったのは、昨今のセキュリティ問題には心強いです。

他にも紹介しきれない程、既存機能がバージョンアップしているので、PowerCMSスタンダード版を検討されているお客様で、サイトのカスタマイズや課題をヒアリングしお悩みを解決できる場合は、PowerCMS Xをご紹介・提案していきたいと考えております。

PowerCMSからの移行について

PowerCMS Xは〝新しいCMS〟とご紹介した通り、単なるバージョンアップではなくシステムの根本的な変更が伴うため移行は計画的に行う必要があります。
デザインテンプレートをそのまま使えない可能性もあったり、数千件の記事を移設する場合も慎重にインポートを行う必要があります。
独自カスタマイズをしている場合は特にチューニングを行うか、PowerCMS Xの標準搭載機能に置き換えるか検討が必要です。

メリット

高速化、機能の拡充

注意点

自動アップデートとは異なるため余裕をもった移行期間を設ける。
同じPowerCMSという名前が付いていますが管理画面のUIが変わります。

※移行サポートについてご相談も承りますのでお気軽にご連絡ください。

WordPress・Movable Typeからの移行について

PowerCMSからの移行と同じく、根本的な変更が伴うため計画的に行う必要があります。
使用中のverやカスタマイズ量でも変わります。

メリット

高速化、機能の拡充、セキュリティ強化

注意点

管理画面のUIが変わります。ウェブサイト・ブログといった概念(フレーズ)とは異なってくるため、運用のための学習コストも考慮しておくと良いと思います。

※弊社ではCMS初心者に向けたわかりやすいマニュアルも必要に応じて納品しており、月次(10時間)サポートも承っております。
CMS初心者のご担当者様でも安心して運用して頂けます。

CMSが入っていないウェブサイトからの移行について

数百ページ以上のサイトを静的で管理されているケースは極稀かもしれませんが、新たにカタログデータをWeb化したい場合で、そのデータが数百ページを超える場合はCMS化のメリットはあります。特に画像等のデータをリビジョン管理(ファイルの変更履歴)できるのは、データ管理のコストを抑えられます。また、ファイルに対しても複数人での承認フローを適用する事ができるので、Webサイトに公開しないデータとして内部管理するのも活用法の1つかと思います。
これらのデータ化した情報は、後にWebでの活用・アプリ化する時にもお役立て頂けます。

メリット

Webサイト以外にもデータ化・管理の用途として使える。

注意点

PowerCMS Xをインストールするために必要なサーバースペックがございます。
サポート致しますので、是非ご相談ください。

最後に

また、CMS導入が初めてのご担当者様やPowerCMSXは初めてという場合も不安な点を解消しながら実装のご提案を致しますので、ご相談だけでもお問い合わせ頂けますと幸いです。
(PowerCMSは来年1月に料金改定があります。年末は特にご希望のスケジュールに添えない可能性がありますので、お早めのお問い合わせをお勧め致します。)

Misato Abe

Writer
Misato Abe
Category
business
Tag
CMS,PowerCMSX