2019年後半頃からWebアクセシビリティに関するご相談やお問い合わせが増えてきていますので、改めて概要と弊社サービスをご紹介させて頂きます。

Webアクセシビリティとは、Webサイトを標準規格「JIS X 8341」に適合させることで高齢者、障害者でもいかなる環境でもWebページに不自由なくアクセスできる「情報バリアフリー」な環境を提供して運用することです。
この場合の環境とは、ブラウザやデバイスだけでもなく、キーボード操作、音声ブラウザやVoiceOverによるスクリーンリーダーを含めて環境を意味しています

Webユーザビリティと混同されている方も多くいらっしゃるので補足となりますが、WebユーザビリティとはWebアクセシビリティが担保されている前提で、ユーザーが使いやすいようにWebサイトの要素の配置、重要なものを見つけやすくする配色やボタンの大きさ、テキストの上下のマージンで文章の可読性を上げるなど、Webサイトの使い勝手のことです。

情報バリアフリー

弊社では法人化した2006年からWebユーザビリティ施策を盛り込んだWebサイト制作やWebリニューアル案件に携わってきており、
上場企業のCSRサイトへ音声ブラウザ対応や、障害者向けの採用サイトでコントラストを配慮したデザイン&コーディングなどの案件を対応し、数は少ないですが実務制作と知見を貯める機会に恵まれてきました。

その後も企業サイトの価値を高めるために自主的にWebアクセシビリティの概念をベースにWeb制作を行い、JIS規格にも準拠したWebサイトも構築してきました。

近年ではアメリカで障害者向けのWebサイトを提供することが法規制化されてきており、大手企業が提訴を受けてその数も年々増え続けています。
アメリカではディズニーやマクドナルドだけでなく、女性アーティストのビヨンセさんのWebサイトも訴訟を起こされています。

日本でも行政サイトは、日本工業規格JIS X 8341-3:2016に対応することで助成金が出るなど、世界基準に近づきつつある状況です。
いつしかWebサイトは、ネットサーフィンによって誰かが勝手に閲覧しに来るものから、情報提供の手段として必須化され、すべての人に、あらゆる環境で正しく同じ情報が提供する事があたりまえの時代になってきています。

日本でWebアクセシビリティを得意とする会社さんは調べてみると非常に少ないのと、実機で目視検証を行う方のほとんどは実際に障害を持たれる方だと伺っています。
また、先述した通り行政のサイトで需要が高いので年末から3月末の年度末に向けて依頼数が急増するので、対応できるスケジュールが順番待ちになってしまい数ヶ月先でないとスタートできない事もあります。
そのためWebアクセシビリティ診断、対応に関するご依頼時は、スケジュールに余裕を持って行動されるのがおすすめです。

Webサイトの規模にもよりますが、通常お問合せ頂いてから3~4か月程度の期間での対応が一般的です。

弊社ではMovable Type(Movable Type 7 、MovableType.net、Movable Typeクラウド)やPowerCMSを活用した、Webアクセシビリティに準拠したWebサイトリニューアルを得意としています。
対応レベルもJIS X8341-3:2016(米国基準ではWCAG2.0)の対応が可能ですので、ご相談レベルから承りますので、お気軽にご相談ください。

Yuichiro Nakajima

Writer
Yuichiro Nakajima
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