こんにちは。
MT7の正式リリースから約2年が経ちますが、弊社でも数多くのMT7を活用したサイト制作に携わってきました。
MT6からMT7で大きく変わった事の1つとして「コンテンツタイプ」という機能がありますが、この「コンテンツタイプ」をうまく活用する事によって、お客様のサイト運用効率が格段にアップし、サイト運営が楽になったとお声を頂戴しています。
今回はこのコンテンツタイプがどういうものなのかを紹介し、コンテンツタイプでどういったサイト管理が出来るのかを紹介したいと思います。MT導入や、MT7へのアップグレードを検討中の方の参考になればと思います。
コンテンツタイプとは
Movable Typeでの投稿といえば、「記事」「ウェブページ」の2つがありますが、MT7では「コンテンツタイプ」という投稿が増えました。
記事はお知らせ等のアーカイブ化が前提のサイトコンテンツを投稿・管理し、ウェブページは企業情報等の固定的なサイトコンテンツを投稿・管理するのが一般的かと思います。
では、サイトコンテンツは何を投稿・管理するものかというと、サイト上にあるあらゆるコンテンツ(データ)を管理・利用する事に優れているものになります。サイト上にあるあらゆるコンテンツが一体何を指しているのか、実例で説明したいと思います。
コンテンツタイプを活用した事例
複数の店舗を持つネイルサロンあり、下記のWebコンテンツがあるとします。
・店舗情報
・スタッフ情報
・施術事例
・イベント情報
それぞれのコンテンツには下記のような付属する詳細情報があるので、コンテンツタイプにデータとして保存をします。
例)店舗情報登録画面の場合 ※MT7のコンテンツタイプの入力画面
「スタッフ情報」「施術情報」「イベント情報」についても同じようにコンテンツタイプに登録をしますが、既に登録した情報を関連付けて登録する事が可能です。
例)
①スタッフ情報の「勤務店舗」を「店舗情報」から選択して関連付けて登録
②施術情報の「担当スタッフ」を「スタッフ情報」から選択して関連付けて登録
③イベント情報の「開催店舗」「参加スタッフ」を選択して関連付けて登録
※イベント情報登録後は、店舗情報にイベント情報を紐付ける事も可能です。
※関連付け方は、登録画面から下記のように「+」ボタンで選択をするので、簡単です。
このコンテンツタイプに保存したデータは更新・保存されると、全体の再構築をしなくても、個別ページに反映されるので、これまでは店舗情報を更新するとその他の3ページを更新する必要があった作業がなくなり更新性が良くなります。(これまで運用効率を考慮して、掲載をしていなかったという場合も、今後は掲載をしてサイト内の回遊率をアップさせるのも良いかと思います。)
既に入力したデータを活用するので、表記ゆれなどの心配もありませんね。
データAPIを活用
このコンテンツタイプで登録したデータは、Data APIで自由に呼び出し・操作も可能です。
webサイト上に掲載しない情報でもデータと保持しておけば、外部ツールでデータ利用が可能です。
webアプリのコンテンツとしても活用出来ます。
コンテンツタイプの設計の重要さ
サイトコンテンツのデータ構造を定義できて便利になる反面、初期の設計が重要になってきます。
これまで通り使用していた記事とウェブページは、コンテンツタイプと紐付けが出来ないので、
データを関連付けたいコンテンツや主軸となるコンテンツが何か認識を合わせて設計するが必要があります。
また、データの関連付け以外にも、情報の重要度を考慮した、ディレクトリ構造や内部SEOにも配慮しなければなりません。
拡張性が高くなるからこそ、初期の設計が肝心となります。
既にディレクトリ構造やコンテンツ設計を考えてから弊社にCMSのご相談を頂くケースも有りますが、MT7を初めて利用する場合は、是非、初期設計からお気軽にご相談ください。
弊社ではサイトリリース前に運用マニュアルの提供や操作レクチャーなどをご希望に応じて行っており、MT6をご利用中で、MT7になることで投稿画面が変わってしまうという懸念をお持ちのお客様も、
これまでMovable Typeの利用が一度もないというお客様にも、安心してMovable Typeをご利用頂いております。
現在、MT6のサポートは2022年5月16日まで(特別販売のメンテナンスライセンスを購入された場合)となっておりますが、メンテナンスライセンスを購入されていない場合は、MT7への移行が必要な状況かと思います。
アップグレードのみの対応も可能ですが、MT7の新機能で運用効率が格段にアップするケースも有りますので、是非ご相談頂ければと思います。
また、最近は民間のウェブサイトにおいてもWebアクセシビリティへの対応が重視されており、アクセシビリティに関するご相談やお問い合わせが増えてきています。
現状のWebサイトのアクセシビリティチェック・診断は勿論、Webアクセシビリティに準拠したWebサイトリニューアル等も含めてご提案が可能ですので、MT7の導入と合わせて気になる方はお気軽にお問い合わせください。