こんにちは。ディレクターの佐々木です。

良いアイディアがひらめきそうなのにまとまらない。気になることがあるが、はっきりせずモヤモヤする。ヒアリングしたいことが整理できない。サイト制作以外でも、仕事をしているとよくあることです。そんな時は図にしてみるとバラバラだった事柄が整理され、原因が特定できるのでおすすめです。

図解で考えを視覚化する

図を書くことのメリットは大きく3つあります。

1)自分の思考や理解度がわかる
2)流れ、関係など多くの情報をわかりやすく整理できる
3)課題など気づいていないことが引き出せる

図解化することで思考や、認識が視覚化され、全体像を具現化できます。
文章で伝えるにはさまざまな修飾語、接続詞、文を締めくくる文体などが必要です。図で表現する場合は、キーワードのみになり、囲み線、矢印、位置で構成されます。情報量が多くても、シンプルでわかりやすく表現することができます。

また、認識、理解していないことが明確になります。
自分では考えがだいぶ整理されていると思っていても、図にしてみると要素不足、関連付けできない、優先度の勘違いなど詰めるべきことが多くあることに気付きます。

つまり、目的達成するために解消すべき課題を明確にすることができるのです。

基本的な図で課題を抽出

よく使われる図の基本形はツリー、マトリクス、ピラミッドなど7種類ぐらいあります。それぞれの特徴や、使用例をわかりやすくまとめている書籍やサイトがたくさんあるので参照ください。ある程度理解した前提で、実際に図を使って課題をどう引き出すのか。簡単な例でフローを使って説明します。

例)見積もり対応
「〇〇社と数社に見積もりを依頼して、A主任に提出」という指示をもらった

口頭で慌ただしく指示をもらったが、必要情報が足りない、という場合はよくあります。確認すべき情報を整理するには、タスクをフローで整理すると明確になります。

見積もり対応のフロー

疑問は明確になりましたが、全部質問するのは相手の負担を増やすこともあります。過去の経験則や、対応ルールに沿ってベストだと思う方法を埋めて、最小限の質問をすることを心がけましょう。自分で考えて仕事が進められるという高評価がもらえるかもしれません。

普段からよく対応するタスクを図にすることをイメージし、トレーニングしましょう。

一緒に考える土台を作る

基本的な図の使い方をマスターしたら、意思決定、分析・調査、問題解決、戦略立案など、ビジネスで活用できるフレームワークにチャレンジしましょう。

MECE、3C分析、SWOT分析、バリュー分析などスタンダードなものが数多くあり、サイトリニューアルの調査、設計、提案段階で役に立つものが多いです。こちらも書籍やサイトでわかりやすい解説があるので参照ください。

フレームワークを使った例をサイトの提案や分析、施策立案で有効なAISCEAS(アイシーズ)を使って説明します。
AISCEAS(アイシーズ)はネットでユーザーの購買行動プロセスのモデルです。ネットで欲しい商品・サービスを調べて、購入したことがあれば誰もが思い当たる行動プロセスです。

AISCEAS(アイシーズ)説明

架空会社のサイトリニューアルの目的、現状サイトの課題を設定しました。サイトの課題を解消するため何をすればいいか。お客さまとの認識を合わせるために、AISCEAS(アイシーズ)を使って検討すべきポイント明確にする方法を紹介します。

■案件概要
中堅のスポーツ用品メーカー

■リニューアルの目的
売上アップ

■調査によるサイトの課題
1)商品名でサイト検索しても、自社サイトが上位にならない
2)10年前にリニューアル以来、構造に変化がなく使いにくい
3)商品詳細ページの説明、画像など情報量が少ない
4)固定ファンは多いが、新規購入者があまり増えない
5)取り扱い店舗が少なく、購入しにくい

AISCEAS(アイシーズ)活用例

AISCEAS(アイシーズ)の行動プロセスにサイトの課題を配置することで、既存ページで対策ができているか。弱い部分は構造の見直し、新規でコンテンツ、施策が必要ということがわかります。

図にすることでサイト構築に詳しくないお客さまにも理解しやすくなり、検討すべきことが共有できました。これにより商品のプロであるお客さまからご要望、アイディアをいただくこともでき、ページ、施策の目的が明確なので効果的かどうか論理的に判断しやすくなるというメリットもあります。

最後に

使用できる図やフレームワークを多く持っていると、考える手法、課題を発見する方法をたくさん持つことになり、対応の幅が拡げられます。
Webサイトをもっと活用したい、課題を解消したいというお悩みの際は、コンサルから制作まで経験豊富なスタッフがご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

Satoshi Sasaki

Writer
Satoshi Sasaki
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Works
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