こんにちは。ディレクターの佐々木です。
論理的、つまりロジカルな思考法は、あらゆるビジネス分野で必須スキルとなりました。
今回は、そのロジカルシンキングの基礎的な分類手法「MECE」を紹介します。
MECEってなんのこと?
さっそくですが、MECE(Mutually Exclusive、Collecticely Exhaustive)は、相互に排他的な項目による完全な全体集合という意味。
あるまとまりを分類した際に、モレ、ダブリがない状態のすることです。ちなみにMECEは、ミーシーもしくはミッシーと読みます。
どうでも良いですが、私はミーシー支持派です。
MECEを使うメリットを紹介しましょう。何かを考えたり、説明したりする際に、モレ・ダブリがないことで、全体から部分的なまとまり、
そして詳細まで欠如なく整理されるので、人に伝えやすく、理解されやすいので、共有やコミュニケーションがスムーズになります。
このMECEは、文章を書く時にも必要なスキルです。
MECEを使ってみよう
MECEにする方法は、トップダウンアプローチと、ボトムアップアプローチの2つがあります。
トップダウンアプローチ(全体を細分化する方法)
・全体が明確な場合、目的、課題に沿った切り口で分類
・定番の3C分析、4P分析などフレームワークを活用
ボトムアップアプローチ(パーツから全体をまとめる編集的な方法)
・詳細を集め、部分をグループ化し、全体集合へ
・分類をトップダウンアプローチで検証し、修正
実際に、人をMECEで分類してみましょう。
- 性別:男性、女性
- 年齢:10代、20代、30代、40代、50代、その他
- 地域:北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州/沖縄
- 星座:牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座...
- 干支:子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
- 血液型:A型、B型、O型、AB型
このように、集合体の分類はさまざまな切り口があり、必要に応じて方法を選択することが大事です。
上記の人の分類のように分解要素を集めれば集合体になる方法の他に、時系列・ステップ、因数分解という方法もあります。
なお、人だと完全に分類できましたが、趣味・嗜好など集合体によっては完全に分類不可能なことがあります。
そんな時は、集合体の大部分をモレ・ダブリがない状態と判断できる切り口であればOKとします。
今回は、MECEを簡単に紹介しました。整理・分類ができるとアウトプットがスムーズになります。
興味が湧いたらぜひ書籍などで勉強し、普段から交通機関、車、腕時計など、身近なモノで分類するトレーニングをしておくことをおすすめします。